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  • バイオカフェ評価委員会

     くらしとバイオプラザ21では、開催しているバイオカフェがより、公平な立場から、参加者の方に参加してよかった、と思っていただけるものとなるように、評価委員会を発足しました。
    委員会のメンバーは次のとおりです。評価委員会の検討内容の概要をこれからホームページに公開していきます。皆様もご希望、ご意見がありますときは、くらしとバイオプラザ21バイオカフェ運営事務局までお寄せください。bio@life-bio.or.jp

    評価委員メンバー

      読売新聞科学部 木下 聡
      筑波大学 小林 信一
      毎日新聞生活家庭部 小島 正美
      長崎大学経済学部 嶋野 武志
      科学技術文明研究所 須田 英子
      女子栄養大学出版部 三保谷智子
      東京大学先端科学技術センター 中村 征樹
      みらかホールディングス(株) 堤 正好

    評価委員会開催履歴と議事録



    2006年8月4日 第5回評価委員会議事録(要約)

     平成18年8月4日(金)18年度のバイオカフェ評価委員会が開かれました。初めに今年度から新委員として加わってくださった三保谷智子さんが紹介された。三保谷委員より、「一般市民の立場として参加したい」というご挨拶があった。委員長は17年度に引き続き嶋野委員に委員長をお願いすることになった。

    議事内容

    1. 平成17年度バイオカフェの振り返り
     17年度報告書の紹介33回目の沖縄までが報告書に加えられたが、現在も継続して開催している。25回目の島根大学までのアンケートを用いて有意差検定を行った。
    参加者の満足度は、90%以上であり、これまで行ってきたイベントのアンケート結果の80%に比べて高い。

    2. 平成18年度標準型バイオカフェの実施・開催状況について
     1月から7月までのバイオカフェの標準型の集計結果の開催状況とアンケート結果の報告

    ネットワーク化
    島根大学、岐阜県庁、筑波大学が継続的に開催していく方向で進んでいる。

    従来のバイオカフェ(標準型バイカフェ)に関する自由討議

    • スピーチを長くしてほしいというコメントが1月までよりも増えてきた。これは参加者の基礎知識が増えたためだろうか
    • 話が面白くて話を長くしてほしいということもあるのではないか。
    • 参加者の反応やニーズがわかってきたら、それに応える必要があるのではないか。何も知らない人が多いときは長いスピーチから情報をほしいと思うかもしれない。ある程度知ってくると、情報をもらうより意見をいいたくなる。
    • 対象とテーマを考慮する必要が生じる。公費を使って実施する場合には、何かがわかったら、それを生かした企画に変化させていくことも必要ではないか。くらしとバイオがビギナーを大事にしたいのは、くらしとバイオのミッションだが、手法研究という意味では、類型化をする方向も考える
    • くらしとバイオは今年、異なるパターンをやってみるというやり方もあるのではないか。スピーチを短くしてみる、スピーチと討論を交互に入れるなど、大きな形はかえずにバイオカフェの進行を意識的に変えて試してみてはどうか。
    • くらしとバイオの事務局としては類型化より、ネットワークを全国に広めることが先だとは考えているが。
    • ニーズが変わってくるなら、異なるニーズに応えるバージョンを5回に1回くらい入れるのも一案。バイオカフェを続けながら、ニーズの変化を捉え、それに応える。
    • バイオカフェには議論をしているのを聞きたいという人も来ているではないか。スピーチを長くしてほしいという意見があるが、実際には参加者はなかなか発言しない。
    • シリーズ化もひとつのバリエーションになる。
    • 世界一受けたい授業は20分で面白い。どこで面白いかを知っている。司会とスピーカーがよく打ち合わせておく。先生は基礎から説明してしまいやすい。

    体験参加型バイオカフェの実施について
     体験参加型バイオカフェとして、ミニ実験を伴うバイオカフェ(5月19日)、薬用植物見学会(5月27日)、ヒトゲノムを使った実験教室(6月10日)、農場見学会(7月7日)を開催した。アンケート集計結果を紹介した。
    標準型バイオカフェと体験参加型バイオカフェのアンケート結果について有意差検定をΧ2検定を用いて行った。(資料2−1)発言したと回答した人の割合は標準型と体験参加型で明らかな有意差が生じた。体験参加型の方が発言しやすいことが、示されている。

    体験バイオカフェに関する自由討論
     体験参加型バイオカフェの「発言しやすさ」をどう考えるか
    • ノンバーバルコミュニケーション(行為を共有することによるコミュニケーション;異文化コミュニケーションで言われるのは、知らない人同士でも、行為を通じて知り合うようになる)の効果と長時間一緒にいることによる効果が現れている。
    • 行為を共有するというのは、相手がどんな反応をするかを見ることで相手を理解するようになる。
    • 一緒にいる時間が長いことは効果が大きい。
    • 問題意識を見学や実験の間に共有できるという効果もあるのではないか。
    • 議論が苦手な日本人にとって体験参加型はいいような気がする。
    • 関心度の高い人が来ているのは事実。
    • 子供に向けた情報提供のやり方にこのデータが使えるのではないか。
    • 公開講座を開いても、なかなか質問は出にくいことを平素感じているので、この発言率は高いと思う。
    • 実験教室の後、30分くらいディスカッションをするのはとてもよい。充実する。
    • 音楽会やシンポジウムの後でも、30分くらいのディスカッションがあると得ることが多いという経験がある。
    • 体験参加型のカフェに限らず、教育では振り返り(リフレクション)が重要だという考え方はあり、懇親会でも効果はあるはず。
    • アメリカでは正式な会議と懇親会の時間を逆転したような会議形式があるそうだ。
    • 参加しやすさという意味では、体験参加型は長い時間がかかるので、参加する人の条件が厳しくなる(事務局から。HPのアクセスを見ていると、これらのイベント案内へのアクセスは多いが、参加申し込み数はそれほど増えない)。
    • シンポジウムにおける参加者の満足度を、農場見学会で高めることができた経緯から、少人数で双方向性が高いバイオカフェの企画をした。見学会の中にバイオカフェの手法を取り入れてさらに、コミュニケーションを深めるという流れ。
    • バイオカフェの手法が体験型イベントを充実させたともいえるのではないか。
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