くらしとバイオプラザ21

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オンラインセミナー「ゲノム編集食品 最前線」開催のご案内

日本では世界に先駆けて、ゲノム編集食品(最終製品で外来遺伝子が確認されず、遺伝子組換え生物の定義に該当しない場合)が上市されました。それは、サナテックシード社のGABA高蓄積トマト(2020年)、リージョナルフィッシュ社の肉厚のタイ・成長の早いトラフグ(2021年)です。上市にあたっては、食品としての安全性の考え方、生物多様性環境影響評価が整理され、表示のルールも整えられたことを意味しています。
さて、上市から3~4年が過ぎました。今、日本のゲノム編集食品はどうなっているのでしょうか。このたび、くらしとバイオプラザ21は日本バイオ技術教育学会オンラインセミナー「ゲノム編集食品 最前線」を企画させていただきました。

オンラインセミナー「ゲノム編集食品 最前線」

第1回は、サナテックシード社の関連会社サナテックライフサイエンス社の取締役最高技術責任者でもあります筑波大学の江面 浩さんが登壇します。
サナテックシード社は、届出直後、栽培モニターによるトマトの栽培を呼びかけたところ、全国から5000人の応募があり、その反響の高さが話題になりました。現在、同社は次の3つの方針を立てて、教育にこだわった活動も展開しています。

  • 教育支援
    教育現場に苗や資料を総合学習の時間の教材として無償で提供。
  • 健康づくり支援
    2021年夏の家庭菜園苗モニターの取り組みを通じて、トマト栽培と実食体験による「園芸セラピー」デイケア施設等に苗を提供。
  • 農福連携(障害者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取り組み)
    売り上げの寄付や農福連携支援に力を入れている契約農家への助成。

第2回はリージョナルフィッシュ社の取締役最高技術責任者でもあります京都大学の木下 政人さんが登壇します。 リージョナルフィッシュ社は、陸上で養殖し、加工品にして出荷する「六次産業化」による漁村の活性化をめざしています。最近は京都の老舗料亭とのコラボ食品のオンライン販売なども始めています。

本オンラインセミナー「ゲノム編集食品 最前線」は、世界初のGABA高蓄積トマトと肉厚のタイ・成長の早いトラフグについて、開発者ご本人からのお話を聞くことができる貴重な機会です。いずれも19時から開始となりますので、ご都合のつく方は、どうぞ、お申込みください。