「メディア向け情報提供のためのガイド」をつくりました
2018年度から2022年度、私たちは「戦略的イノベーション創造プログラム(スマートバイオ産業・農業基盤技術)『バイオテクノロジーに関する国民理解、技術動向等の調査研究』」という内閣府のプロジェクトに参加し、ゲノム編集食品の社会実装に向けた調査や実践活動をしてきました。社会実装とは創出された科学技術の成果が、社会にソフトランディングできるようにする幅広い活動をさします。私たちが担当したのは、メディアの方々にゲノム編集技術、関連する規制、国内外の開発状況などについて、知っていただくためのしくみやネットワークをつくることでした。
このたび、本プロジェクトの最終年度末にあたり、毎年行っていたメディアヒアリング(全国紙、業界紙、WEBサイト、フリーランスの記者やサイエンスライターから成るグループでの意見交換会)で得られたコメントを取りまとめ、情報発信を行う時のガイドをつくりました。
コメントとりまとめに加えて、記者会・記者クラブに「ゲノム編集魚の規制の考え方」「ゲノム編集と遺伝子組換えの比較表」など、記事作成の参考になるような資料の投げ込みを行った経験に基づき、バイオテクノロジーに関連しそうな記者会のリストも作成しました。
また、偽情報・誤情報への対応も重要と考え、ファクトチェックイニシアティブ理事長 瀬川至朗氏をお迎えしてセミナーを開き、ファクトチェックの考え方や偽情報・誤情報の評価についての考え方について学んだことを踏まえて、ファクトチェックについても触れました。
皆様が情報発信をされるとき、「メディア向け情報提供のためのガイド」が少しでもお役に立てたらとても嬉しく思います。