オンライン親子バイオ実験教室「紙の顕微鏡で細胞をみよう」
2020年12月26日、蒲郡市生命の海科学館と連携して、オンライン親子バイオ実験教室を行いました。同館とは12月初めに対面で行う予定で準備をしてきましたが、新型コロナウイルス感染症拡大により、年末のオンライン開催となりました。
実験したこと
(1) プレパラート作成
実験キットに入っている、1枚の紙のプレパラートを使って、用意しておいた自分の観たいもののプレパラートをつくりました。観察するときには、ブランクの紙のプレパラートを2枚重ねて観察しました。
(2) 紙の顕微鏡の組み立て
レンズを取り付けた4つの部品を組み合わせて、紙の顕微鏡を完成させました。
(3) 観察
用意された花粉のプレパラートや自分でつくったプレパラートを紙の顕微鏡にいれて、観察しました。
(4) まとめ
紙の顕微鏡は、発展途上国で顕微鏡や検査の設備が整っていない地域で、マラリア患者を早く見つけて、早く治療を行うために、スタンフォード大学で発明されたこと、世界ではマラリアで苦しんでいる人が多くいることについて学びました。
実験教室開催のために工夫したこと
紙の顕微鏡を使った実験教室はこれまで何度もやってきましたが、オンライン開催ということで次のような変更を行いました。
- 時間を短くする。
集中して行うために、レンズを取り付けた半完成を配布することで、実験の時間を短くしました。 - カッターを使わないようにする。
手を怪我する可能性があるので、タマネギの薄皮を切り取って、細胞の観察をやめました。 - 実験道具の渡し方
実験道具のセットを蒲郡市生命の海科学館に来館してもらい、手渡しすることにした。 - ちゃんと組み立て、ちゃんと観察できているかを、参加者が確認できるようにする。
サザンカの花粉の紙プレパラートを作成して実験道具と一緒に配布し、自宅でのプレパラート作成がうまくいかなくても、同じものが観られるようにする。 - 自宅で行う特色を出す
プレパラート作成には、参加者に自分の観たいものを用意してもらう。例えば、小麦粉、小さい昆虫の脚、小さい昆虫の羽、ほぐした毛糸など。