はまぎん こども宇宙科学館で親子バイオ実験教室開催
2020年8月30日、はまぎん こども宇宙科学館にて「中外製薬キッズラボ」を行いました。
新型コロナウイルス感染症拡大の中、今年の春は全国のほとんどの科学館が閉館になりました。しかし、各科学館では、スタッフの努力により6月ごろから徐々に開館するところが増えました。多くの科学館が、入れ替え制や入場人数制限、展示物の消毒などを行い、開館しています。会場となった、はまぎん こども宇宙科学館では、入場者の手指消毒、検温、連絡先記録作成などを行い、注意しながら活動を続けています。本実験教室も、机をアクリル板で区分けし、参加者数を当初の半分にすることで開催されました。
工夫したこと
くらしとバイオプラザ21でも、科学館担当者と実験プログラムの見直しと打ち合わせを重ね、スタッフ全員が検温を行うなど、体調管理に努めて当日に臨みました。
- これまでは実験台で参加者が協力し合いながら実験を進めたが、今回は1組の親子、または一人の参加者で完結させる。
- 時間短縮のために、材料の粉砕に時間のかかるブロッコリーやトウモロコシはやめて、使いやすい材料(バナナ、鶏ひき肉、トマトジュース)のみを利用する。
- 品薄のエタノールを節約するために、通常6-10ml使用していたエタノールを1mlにして、実験のスケールを小さくする。
- 実験で利用したチューブ、作成したプレパラートは持ち帰り品とし、観察、再利用、処分してもらう。
- 試験管立てを紙コップで代用。ピンセットとカッターは2回分用意するなど、午前・午後の部で使う道具を最小限にする。
- 実験台、顕微鏡、アクリル板は教室ごとに消毒する。
実験の内容
(1) タマネギの細胞の観察
タマネギの薄皮を切り出して、酢酸カーミンで核を染め、プレパラートを作成しました。
(2) ピペッターの練習
用いるエタノールを最小限にするために、試料液は500マイクロリットル、エタノールを1000マイクロリットルという、小さいスケールで実験を行うことになりました。少ない量の液体を測り取るピペッターの練習をしました。
(3) DNAを取り出す
台所洗剤と食塩からつくった溶液をつぶしたバナナ、ほぐした鶏ひき肉に注いだものと、トマトジュースにエタノールを注いで、糸状にみえるDNAなどを観察しました。