新型コロナウィルス感染症拡大の中で
新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、いろいろなイベントが中止になり、学校は休校、職場ではテレワークや時差出勤など、皆がそれぞれの立場で食い止めに努力しているところです。くらしとバイオプラザ21では3月7日、8日の実験教室が中止、延期になりました。現在、行われている様々な「私にできること」をしてみました。
新型コロナウィルス感染症対策本部
http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202003/10corona.html
2020年3月10日、新型コロナウィルス感染症対策本部は、新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策-第2弾として、国内の感染拡大を防止し、様々な課題に適切に対処するため、政府は財政措置約0.4兆円、金融措置総額1.6兆円をもって万全の対応を行うこと、「感染の状況とともに、地域経済及び世界経済の動向をよくみながら、必要な対策は躊躇なく講じていくと発表しました。さらに、緊急対応策が示されました。
医療体制では、感染症拡大に影響するクラスターを作らないようにする、PCR検査体制の強化など。学校の臨時休業に伴っては保護者への対応、給食事業への支援。縮小された事業活動への支援。国際連携を強めながら新たな法の整備などが盛り込まれています。
厚生労働省のホームページから
国内の感染状況について、最新のデータとわかりやすいQ&A集を公開しています。
- 国内の発生状況
厚生労働では、新柄コロナウイルス感染症の国内の発生状況と考え方について、情報提供をしています。情報は毎日、更新されます。
気をゆるめることなく、頑張りましょう。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html#kokunaihassei
- コロナウイルスのこと
Q&A集の質問1-12番にはコロナウイルスはどんなウイルスでどのように感染するのかが書かれています。
- 感染予防対策について
Q&A13-19番に書かれています。家庭での注意、イベントの開催などについても書かれています。感染者の8割は他の人にうつしていないという調査結果もあります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q13
- 家庭で心掛けること
「家庭内でご注意いただきたいことー8つのポイント」がまとめられています。
バイオカフェレポートから
専門家会議でもご活躍の岡部信彦さん(川崎市健康安全研究所所長)が、2009年11月6日にバイオカフェでお話しくださった「新型インフルエンザ」が、今の状況にも当てはまると思いますので、紹介いたします。
https://www.life-bio.or.jp/topics/topics395.html
また、2019年11月9日、和田祐爾さんと後藤潤子さん(丸石製薬株式会社 感染症対策コンシェルジュ)が千葉県立現代産業科学館でのバイオカフェでお話しくださった「風邪に負けない“最強の手洗い”伝授します」も参考になると思います。
https://www.life-bio.or.jp/topics/topics765.html
休校中の子供たちにぜひ見て欲しい科学技術の面白デジタルコンテンツ
科学技術広報研究会(JASCT)では、会員である研究所や大学の広報官たちが、選りすぐりのサイトを紹介しています。
https://sites.google.com/view/jacst-for-kids/home
サイトの中は、特別授業(ライブ配信)、さっと見られる映像、のんびり延々と見たくなる映像、アニメ、ゲーム系、よみもの、工作、VR対応映像、講演会・サイエンスカフェ・成果発表などの映像に分かれていて、自宅でできる実験がわかりやすく紹介されています。大人も「いまさら聞けないサイエンスの話」をみつけて、じっくり楽しむことができます。
くらしとバイオプラザ21の「せいめいのおてがみ」はよみもののコーナーで、「みんな知ってる?未来に羽ばたくカイコ」はゲームのコーナーで紹介していただきました。
「せいめいのおてがみ」
https://www.life-bio.or.jp/school/ehon.html
「みんな知ってる?未来に羽ばたくカイコ」
https://www.life-bio.or.jp/school/kaiko/index.html
風評
風評に惑わされてはいけないといいながら、近所のスーパーマーケットやドラッグストアでは、トイレットペーパーの売り切れが続いています。トイレットペーパーについては、日本家庭紙工業会が「トイレットペーパー、ティシューペーパーの供給⼒、在庫は⼗分にあります」と2月28日、3月2日に2度もお知らせを出しています。4人家族が1月に使うトイレットペーパーは平均16ロールだそうです。このようなお知らせが出されること、それを受け取る消費者がいること、これもリスクコミュニケーションではないかと思います。
ファクトチェック
多くの人が不安になっていると、SNSでおかしな情報がひろがりやすいものです。誤情報が広がらないように、誤情報であることを知らせる活動も行われています。
ファクトチェック・イニシアティブ https://fij.info/introduction では、誤情報に警報を発するのと同時に、正しく怖がるための情報もだしています。例えば、「コロナウイルスを予防するサプリメント」などへの注意喚起をしている消費者庁のお知らせなどを掲載しています。コロナウイスは目に見えませんし、症状の出ない人もいるといわれると、ますます心配になり、つい「コロナウイルス予防〇〇」に手を伸ばしたくなりますが、まだ、コロナウイルスについては分かっていないことも多く、予防の研究はまだそこまで届いていないのではないでしょうか。
https://www.caa.go.jp/notice/assets/200310_1100_representation_cms214_01.pdf