ゲノム編集技術に関する情報提供サイトのご紹介
ゲノム編集技術を用いて日本で開発されたトマトがいよいよ、食卓に登場するのではないかと話題になっています。新しい技術を迎えるにあたり、2019年10月1日、厚生労働省にゲノム編集技術を応用した作物・食品の事前相談窓口が、10月9日には農林水産省には、環境影響評価のための窓口がスタートしました。
バイオステーション
くらしとバイオプラザ21も関わっている内閣府の戦略的イノベーションプログラム(SIP)では、バイオステーションというゲノム編集技術の説明や、ゲノム編集技術を含む品種改良のことなど、広く情報提供を行うサイトを開設しました。バイオステーションとそのほかの関連サイトをご紹介したいと思います。
このサイトは、「最新育種ネットワーク(代表機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構。構成員は大学など8つの組織)」によって運営されています。予備知識を持たない方たちにもわかっていただけるように、用語集、品種改良の歴史などについて書かれており、自分で学びたいとき、調べたいとき、資料を作成するときなどに利用できます。
バイオステーションの主な内容
- ゲノム編集とは
Q&A形式でゲノム編集技術、この技術の応用の状況、安全性について説明されている。 - ゲノム編集の取り扱いルール
諸外国の規制の方向性、日本国内では食品の安全性、環境影響評価、飼料の安全性、表示について解説されている。 - 研究開発の動向
日本で開発されている作物、基礎・基盤技術の動向が紹介されている。 - 品種改良とバイオ入門
品種改良の歴史、技術の種類、ゲノム編集技術について基礎的な情報がまとめられている。 - 用語集
五十音順で用語解説が整理されている。 - インフォメーション
行政、大学・学会、企業などからの情報が整理されている。 - イベント
公的機関、大学・学会などが開催する、主に市民向けのイベント案内が掲載されている。
その他のサイト
ゲノム編集を含む育種に関する情報発信サイトがいくつも運営されています。
- ゲノム編集等の新たな育種技術(NPBT)
- ゲノム編集の解説動画
- ゲノム編集に関する8つの対話型の読み物で紹介
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/anzenka/genom_editting.htm
- くらしとバイオプラザ21で2003-2008年度に作成したサイト「新しい育種技術」
- 講義や勉強会資料に使いやすいスライド「私たちのそして世界の食生活を支える育種技術」
- ゲノム編集の未来を考える会 ホームページ
- ゲノム編集を考えるネットワーク ホームページ