ぐんまこどもの国児童館で親子バイオ入門実験教室開かれる
2019年8月11日、ぐんまこどもの国児童館で、親子バイオ入門実験教室を開きました。午前・午後、合わせて25組の親子が参加しました。親子バイオ入門実験教室では、細胞を顕微鏡で観察したり、身近な食材からDNAをとりだしたりしてきましたが、今回は初めて、スタンフォード大学で開発された紙の顕微鏡“フォールドスコープ”を使って細胞観察を行いました。
この紙の顕微鏡は、アフリカのマラリア患者さんの血液を、顕微鏡などの器具のないところでもすぐに調べて、マラリアかどうか診断し、早期に適切な治療を始められるようにという願いのもとで発明されたものです。小さくて、軽くて、どこでも20-30分で組み立てられ、患者さんの血液をプレパラートに塗って観察します。注射器や注射針も不要です。
ぐんまこどもの国児童館では、タマネギの顕微鏡標本を作って、紙の顕微鏡の観察した後、ブロッコリー、バナナ、トウモロコシ、鶏ひき肉からDNAをとりだしました。植物と動物の細胞から同じやり方でDNAをとりだせることから、DNAが生物に共通の化学物質であることを想像したり、紙の顕微鏡で助けられる発展途上国の人たちのことを考えながら実験しました。
参考サイト 紙顕微鏡の組み立て