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第3回バイオカフェレポート(銀座トリコロール)
「私達の健康を支える腸内細菌」

9月3日、銀座トリコロールにおいて、第3回バイオカフェを開きました。お話は東北生活文化大学西野徳三先生「私達の健康を支える腸内細菌」。いつもながらの分かり易い説明と親しみのあるお話し振りに、会場は和やかな雰囲気。高橋節子さんのクライスラーなど名曲バイオリン演奏で品の良い雰囲気も、私達が食べた食べ物は腸内細菌のお世話になった後、どうなるかという話で最後に大盛り上がり。腸内細菌を初めとする微生物が日常生活で如何に大切なことであるかが分かりました。今回はくらしとバイオのホームページ見て参加された人が5人もいらして、画期的なことでした。


いつもながら深い音色 すっかり聞きほれて

お話の主な内容

私たちのくらしは微生物とは切っても切れない関係があります。腸内だけでなく、皮膚にも多数の微生物がいて、私たちの健康を守ってくれています。
参考サイト https://www.life-bio.or.jp/topics/topics142.html


質疑応答

○ ヨーグルトドリンクを飲み過ぎるとお腹の調子が悪くなります。
→どのぐらい飲むかによるが、一つ考えられることはその人の腸内細菌が乳製品に含まれる乳糖を分解出来ないために起こることがある。水分の取り過ぎでもお腹の調子は壊れることがある。

○ 先ほど動物の消化と植物の消化のお話があり、植物は土壌微生物と共生して土壌微生物が分解したものを取り入れていることに感心しました。
→植物の三栄養素チッソ、リン酸、カリの化学肥料だけでは炭素源がなく土壌微生物が生育せず結局地表が塩害になり砂漠化して行く。家庭菜園でも枯葉などを集めて堆肥にしてやらなければだめである。昔は人糞がお金で買われていた。炭素源も入った大切なものであった。一番高い値段のウンチが大名で牢屋は一番安い。5倍の違いがあった。うなずけます。


わかりやすい西野先生のお話 身近な話題だから、誰もが発言しやすい

○ 遺伝子組換え作物を作るとき目的の遺伝子がその作物にちゃんと入っているか見るのに抗生物質耐性の遺伝子を目的遺伝子と一緒に入れて目印(マーカー)としていますが、その作物を食べると抗生物質耐性になるような気がします。
→耐性菌になるためには、その遺伝子組換え作物のマーカーである耐性遺伝子が身体の細菌に移る必要がある。人間にはいろいろなバリヤー(障壁)があって移ることは難しい。胃酸はすごく強い酸でこれが耐性遺伝子を壊してしまう。遺伝子を分解する酵素も沢山ある。従って、耐性遺伝子が腸内細菌に移ることはないと思う。

○ 東欧など長寿の国ではヨーグルトなどを食べ、老化を防ぐそうですね。
→先ほど話したように、東大の光岡先生が言われている善玉菌ビヒズス菌が老化と関係している。乳製品やオリゴ糖が善玉菌を増やす。また、いったん吸収されたものが胆汁から腸に排泄されそれが腸から再吸収される。これを腸肝循環という。10回ぐらい腸肝循環がある。悪玉菌が多いとこれが老廃物を出し再吸収されて老化を促進する。

  

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