米国農務部により、標記視察が行われました。参加者のひとりとして、数回に分けてレポートを掲載します。
この視察の目的は「将来の農業生産手法、特にバイオテクノロジーの応用について、日米の生産者の間での直接の対話による意見交換を行い、これに報道関係者が同行し、農業生産者の視点、期待に関して、日米両国の生産者の意見に接する」ことでした。参加メンバーは異分野から集まっていたので、この旅程の間、様々な体験を共にし、現場での意見交換のほかにもそれぞれの立場から意見や感想をいいあい、大変充実した視察となりました。
特にこのプログラムの特徴は、「できる限り多くの現地視察をし、心の底からの直接の交流を行うこと」とされており、昨秋からの米国大使館主催の企画の一貫性が感じられ、時宜を得た取り組みとその実施の姿勢は高く評価されるものであると思いました。
「なぜ米国の生産者はバイオ作物を生産するのか」セミナー報告
「遺伝子組換え農作物のメリットを語る」セミナー報告 その1、その2
これから、テーマごとに分けてレポートを掲載します。どうぞお楽しみに。
参加メンバー
日本の生産者:長友勝利(バイオ作物懇話会)、角田誠二(ハッピーファーム)、西田純一(北海道生産者)
学識経験者:小泉望(奈良先端科学技術大学院大学)
報道関係者:小島正美(毎日新聞社生活家庭部編集委員)、香月孝之(NHK海外報道部)、春日主計範(日刊経済通信社)、天野由輝子(日本経済新聞)
NPO:佐々義子(くらしとバイオプラザ21)
アメリカ大豆協会:川原鏡子(東京事務所)
米国農業会:ロン・ガスキル
大使館同行者:浜本哲郎(米国大使館農務部)
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向かって右が遺伝子組換えパパイヤ |
果敢にコンバインに立ち向かい、撮影許可を勝ち取った香月記者 |
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訪問先 |
8月23(月)-24日(火)
ハワイ島ヒロ
組換えパパイヤ研究開発施設と、組換え、非組換えパパイヤの生産現場見学
流通センター、スーパーマーケットの視察
ボランティアによる生産者の受け入れに関するヒヤリング調査の報告
8月25日(水)− 8月28日(土)
米国本土コーンベルト(ミズーリ州、イリノイ州)
研究・開発施設(モンサント社フィールド研究所、ダンフォース植物研究センター)
圃場見学と米国農業生産者との意見交換
穀物輸送システム、穀物エレベーター、スーパーマーケットの視察
アメリカ大豆協会訪問
8月30日(月)
ワシントンDC
米国農業協会、業界団体との意見交換
農務省次官、下院農業委員会専門スタッフ、米国農務省動植物検疫センター検査官との意見交換
レポート最終号では参加者のコメントもお知らせします。参加メンバーのそれぞれの立場から、興味深い感想が寄せられることと思います。
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ワイナリーで生産者の方たちと和やかな昼食。春日記者からハモニカ演奏の返礼 |
米国農業協会会長(後列向かって右から3人目)を囲んで |
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