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ヨハネスブルグ・サミット閉幕
 南アフリカ共和国・ヨハネスブルグで8月26日から9月4日まで国連が主催する「持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD:World Summit on Sustainable Development)」が開催されました。今回のテーマは大きく分けて世界の環境問題と貧困問題です。環境問題には生物多様性、生物資源の保護とそこからの利益の公平な扱い、衛生的な水、地球温暖化と森林など、貧困問題には安全な食糧の安定供給、農業の問題などバイオテクノロジーと切り離せない問題が多く含まれています。各国政府の他に産業界、NGO、科学技術団体、労働組合からの代表者などが集まり、日本からは政府関係者約500名、NGO約400名が参加しました。

経緯
 1992年ブラジルのリオ・デジャネイロで開かれた国連環境開発会議(いわゆる「地球サミット」)で地球規模の行動計画「アジェンダ21」が採択されました。5年後の1997年に国連環境開発特別総会(UNGASS)がニューヨークで開催され、「アジェンダ21の一層の実施のための計画」が採択されました。WSSDはこの2つの計画の見直し、促進を行うために開かれました。

会議の経過や会場の様子
 世界首脳会議の他にもNGOフォーラム(南アフリカ共和国のNGOや市民社会組織連合の主催)や文化、教育、エンターテインメントなどが同時開催イベントとして行われました。日本パビリオンの来訪者は期間中延べ1万5千人に達しました。
サミット速報

ヨハネスブルグ・サミットの閉会
 最終日に「実施計画(持続可能な開発を進めるための各国の指針となる包括的な文書)」と「ヨハネスブルグ宣言(首脳の持続可能な開発に向けた政治的意思を示す文書)」がついに採択されました。「実施計画」では途上国の開発問題では激しい議論になり、資金問題は比較的早期に合意に達しましたが、衛生や再生可能エネルギーに関する数値目標は盛り込まれませんでした。宣言文では各国の直面する環境、貧困の課題を述べた上で水環境、衛生、エネルギー、食料安全保障などへのアクセスの改善、国際的に合意されたレベルでのODA達成に向けた努力、ガバナンスの強化などが公約されました。
ヨハネスブルグ・サミットの概要と評価

日本の関わり
 日本はソフトとしての援助、すなわち教育(読み、書き、計算)、保健(健康な体)、ジェンダー(女性に力をつけること)の人材育成の3つを主要な柱にして援助を行います。また、30項目のタイプ2プロジェクト(すべての国の合意を必要としない具体的なプロジェクト。合意文書とはタイプが異なるという意味でタイプ2という。)を国連事務局に提出し、ODA(政府開発援助))も活用しながら以下のようなプロジェクトに取り組みます。
人と希望→ アフリカの理科教育のための能力開発、連携した地球観測など
自立と連帯→ 貿易関連人材育成、エネルギー理解促進、農業と食糧など
今日と明日〜環境〜→ 環境関連人材育成、気候変動、生物多様性、水質ネットワーク、洪水ネットワーク構築など
ODAホームページ
日本政府によるタイプ2プロジェクト

日本のNPOの活動
 NGO/NPOは、2001年9月から12回にわたり「ヨハネスブルグ・サミットに向けたNGO/NPO等意見交換会」を開き準備をしてきました。
ヨハネスブルグ・サミット2002
 9月3日、日本のNGOグループはWSSDにおいて貿易交渉によって環境及び持続可能な開発への取り組みが侵食されていることに失望し、日本政府代表団に対し、国際的環境分野の合意の優先と尊重、企業責任に関する国際的ルールの制定、京都議定書の年内発効の促進、軍縮と平和構築等を強く求めて申し入れを行いました。
注目のトピックス:NGOグループが日本政府代表団に申し入れ

目で見るヨハネスブルグ・サミット
 本サミットまでのプロセス、課題、市民セクターの活動や提言フォーラムの地域セミナーの報告、政府や国連機関の取り組みなど、分かりやすく説明したパネルを中心に展示が行われています。
場所: 地球環境パートナーシッププラザ
〒150-8925 東京都渋谷区神宮前5丁目53-70
国連大学ビル1階
期間: 2002年 8月21日(水)〜10月3日(木) 無料
日曜、月曜、祝日、第4金曜日(9/27)は休館日
詳細: http://www.geic.or.jp/geic/exhibition/exh2002_08.html
主催: ヨハネスブルグ・サミット提言フォーラム/地球環境パートナーシッププラザ/環境パートナーシップオフィス

参加者の感想
 政府代表団顧問による現地レポートでは肩書きを抜きにひとりひとりの方がどんなふうにヨハネスブルグ゙での出会いを経験し、どんなふうにそれを受け止め、考えたかが、率直に述べられています。
NGOとの連携:政府代表団顧問の現地レポート

ヨハネスブルグ・サミット報告会 (第13回意見交換会)
 政府、NGO、産業界、自治体、労働団体など様々な立場から参加した方々による報告が行われます。メールで申し込むと参加できます。(定員70名)
 この他にも今秋、全国各地でいろいろな団体の主催により「サミット関連国内セミナー」が開かれます。
時間: 9月19日18:30〜21:00
場所: 環境パ-トナーシップオフィス会議室
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67
コスモス青山地下2階
連絡先: Phone: 03-3406-5180 / Fax: 03-3406-5064
詳細: http://www.geic.or.jp/summit/index.html
「速報 ヨハネスブルグ・サミット2002」





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