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「メディアの方に知っていただきたいこと〜食品添加物」ができました

 2012年3月、「メディアの方に知っていただきたいこと~食品添加物」という冊子ができました。昨年、「メディアの方に知っていただきたいこと~遺伝子組換え作物・食品」に続いて、遺伝子組換え技術を使ってつくられる酵素も食品添加物であることから、食品添加物をテーマにしました。また2012年度は、農薬についてまとめることにしました。
メディアの方のお役に立つことができたらと考えて作成いたしましたが、広くご活用いただけますと幸いです。
 この頁の一番下のところからダウンロードすることができます。冊子がお入用な方は、くらしとバイオプラザ21までご相談ください(送料はご負担頂きたく存じます)。

「メディアの方にしっていただきたいこと〜食品添加物」表紙

構成と主な内容
 初めに、重要な10項目をまとめました。時間がないときは、この3ページだけ読んでください。その後に解説があります。A5判とバッグに入る大きさで、全部で48頁です。どうぞ、読んでみて下さい。そして、感想、ご意見をお寄せ下さい。

安全編
1.食品添加物の安全性は科学的に評価されている
 食品添加物は、安全性と有用性が確認され、厚生労働大臣が指定する「指定添加物」と、いわゆる天然添加物である「既存添加物」、「天然香料」、「一般飲食物添加物」に分類される。各種の毒性試験により、食品添加物の安全性は科学的に評価されている。また、一日許容摂取量(ADI)が決められ、それを超えないように使用基準が決まっている。
2.食品添加物は基準に従って製造され、使用されている。
 食品の安全性を確保するために、食品添加物には、必要に応じて成分規格や使用基準が定められている。食品製造業者は、「成分規格」に適合するように作られた食品添加物を、「使用基準」を守って使うことになっている。これら成分規格や基準は「食品添加物公定書」に収載されている。
消費者が実際に摂取している食品添加物の量は、実際に売られている食品を購入して分析する「マーケットバスケット方式」により調査し、ADIを超えないことが定期的に確認されている。

役割編
3.食品添加物がないと食中毒のリスクが高まる
 食品のリスクで一番大きいのは、食中毒である。平成22年の食中毒の患者数は約26,000人と報告されており、食品事業や消費者すべてが努力し続けなければ、食中毒を防止することは難しい。食品添加物の保存料は食中毒の原因菌の繁殖を抑え、食中毒のリスクを低減させる。また、食品の日持ちを向上させている。
4.食品添加物がないと経済的損失が生じる
 消費者の無添加志向が高まっているが、保存料の使用を減らすと、食品の賞味期限が短くなり、品質を保持するために冷凍・冷蔵技術を取り入れる必要があるため、廃棄や流通などのコストが増大する。水産練り製品の保存料使用を5%減らすと、消費者余剰(消費者にとってのメリット)が189億円減少するという試算もある。
5.食品添加物なしにはつくれない食品がある
 食品を製造するときに、固有の食品添加物を必須とするものが多い。豆腐を固める「にがり」、中華麺に色と形状を与える「かんすい」、酵素などが代表例としてあげられる。豆腐や中華麺など、食品添加物がないと作れない食品も多い。
6.食文化の豊かさを支える
 食品添加物には味や香りをよくするもの、食感に関わるもの、色をよくするものがあり、食卓に彩りをと豊かさを与えている。色や味、香りなどはおいしさの重要な要素であり、着色料や調味料などの食品添加物が私たちの豊かな食生活を支えている。

よく言われる誤解
7.「天然物は安全、化学物質は危険」と判断するのは誤り
 平成7年に食品衛生法が改正されるまで、化学合成品と異なるいわゆる天然添加物に法的規制はなかった。科学的な安全性が確認されていないものも多いため、現在は既存添加物としてリスト化され、安全性の確認が順次行われている。これまで、発がん性が認められたものや使用実態がないものなど120品目がリストからはずされている。
8.「無添加」、「添加物不使用」は安全性と無関係
 「無添加」「添加物不使用」などの表示に、消費者は食品添加物を使わない方が安全だと誤解し、添加物が一切使われていないと思いこんでいる。実際には、無添加には根拠もなく、安全性とも無関係。これは無添加の表示に法的な制約がないことによる混乱といえる。不適切な「無添加」表示は、誤解を助長する広告・宣伝でもあり、消費者の商品の合理的な選択を妨げ、企業の商品開発にも悪影響を与える。食品添加物の定義と利用目的の周知が必要である。
9.数十年間、食品添加物による健康被害は報告されていない
 食品添加物の安全性は、どんな食品にもリスクはあるとする「リスク分析」の考え方に沿って、評価されている。アレルギーの原因を食品添加物だとする意見もあるが、アレルギーは各個人の体質によるものであり、全般的に適用することは正しくない。また、複数の食品添加物の複合作用で、健康に悪影響があるとする意見もあるが、個々に安全性が確認された食品添加物の複合影響については、安全性を十分に確保できるとする調査報告がある。(「食品添加物の複合影響に関する情報収集調査報告書」食品安全委員会 2006年)
10.食品添加物には複数の働きがあり、用途によって表示も異なる
 食品添加物にはひとつの用途に限って使われるものと、複数の用途で使われるものがある。例えば、L-アスコルビン酸は栄養強化剤としても、酸化防止剤としても利用されている。食品添加物の用途によって表示も異なる。酸化防止剤、製パン性改良、栄養強化等の用途で用いるときは酸化防止剤(ビタミンC)と併記するが、栄養強化目的の場合は、表示免除または「ビタミンC」と表示しなければならない。

A4用紙で2頁を1枚に印刷とすると、A5用紙がなくても印刷できます。