親子バイオ入門実験教室を2004年度から開始して今年で5年目になります。今年度は、2008年6月21日(土)と8月2日(土)に、竹橋にある科学技術館で、8月30日(土)に千葉県立現代産業科学館で、3回開催(参加者は、それぞれ18名、14名、15名)、くらしとバイオプラザ21と科学技術館および千葉県立現代産業科学館とそれぞれが共催で、又、2008年度(独)科学技術振興機構 地域科学技術理解増進活動推進事業 地域活動支援を受けて実施した。今年は親子バイオ入門実験教室で、新規に口腔内細胞からのDNA抽出を新しく取り入れました。
科学技術館(6月21日)の参加者 | 科学技術館(8月2日)の参加者 |
千葉県立産業科学館(8月30日)の参加者 |
- 細胞、核、酵素のお話 (茨城大学遺伝子実験施設 安西弘行先生;写真④)
- 材料に使うタマネギの栽培の説明(くらしとバイオ 外山)
- 細胞の中にある核を見よう (外山)
光学顕微鏡の正しい使い方の説明
タマネギの薄皮及び口腔内細胞の顕微鏡観察 - 酵素を使ってバイオの世界を見よう(安西先生)
1)ルシフェラーゼを使ってのデモ実験
2)カタラーゼに関する実験
安西先生(写真④) | 顕微鏡観察 |
カタラーゼ実験 |
- 細胞、核、酵素のお話 (くらしとバイオ 佐々)
- 材料に使うタマネギの栽培の説明(外山)
- 細胞の中にある核を見よう 13:20-14:10 (外山)
光学顕微鏡の正しい使い方の説明
タマネギの薄皮及び口腔内細胞の顕微鏡観察 - ブロッコリーからのDNA抽出
- 口腔内細胞からのDNA抽出
ブロッコリーからのエタノール沈澱 |
参考サイト: https://www.life-bio.or.jp/topics/topics288.html
0.9%殺菌食塩水を口に含み、口をモグモグ30秒した後、ダシフィルターでろ過する。この一部を小型遠心機で遠心分離し、口腔内細胞を集める。この沈澱物を少量の食塩水で砕いた後に細胞溶解液(尿素、EDTA、SDS、塩化ナトリウム、pH8.0Tris/HCl)を加え、42℃で加温する。細胞は破壊される。冷却した後、冷えた2倍量のエタノールを加えるとDNAの沈澱がでてくる。
本抽出実験を初めて実施したが、実施者全員が成功した。
チビタンで遠心分離 | 口腔内細胞エタノール沈澱 |
口腔内細胞からのDNA |
親子バイオ入門実験教室では、①顕微鏡の正しい使い方、②植物の代表としてタマネギ、動物の代表としてヒトの口腔内細胞の核を観察し、③DNA抽出において、植物の代表としてブロッコリーから、動物の代表として口腔内細胞からそれぞれDNAを抽出することができ、生き物には核があり、DNAがあることを学んだ。
- 参加して、とても楽しかったが19名とまあまあ楽しかったが3名で約92%であり、ほぼ楽しく実験できた。
- とてもやってみたいが16名、まあやってみたいが5名で約88%であった。
- とてもわかりやすかったが12名、まあまあわかりやすかったが6名、少しむずかしかったが5名、とてもむずかしかったが1名であった。
2.親の参加者23名
- とても楽しかったが20名、まあまあ楽しかったが3名で全員が楽しく実験できた。
- とてもわかりやすかったが18名、まあまあわかりやすかったが5名で皆さんわかりやすかったという結果であった。
- 今後、積極的参加したいが8名、機会があれば参加したいが15名で今後も参加したいという結果であった。
親子バイオ実験教室の一部を生き物がDNAを持っていることを体験することを目的として以下の内容で実施した。
①顕微鏡の正しい使い方の説明
②タマネギの薄皮の核の顕微鏡観察
③ブロッコリーからのDNA抽出
④サケのDNA溶液にアルコールを加えてDNAが沈澱することを確認する
(地域イベント*:①8月24日に座間市東地区文化センターで開催の「サマーアイランド2008」、②9月15日に東京学芸大学で開催の「2008青少年のための科学の祭典 東京大会 in 小金井」)
参加者はサマーアイランドが2500人、科学の祭典が8000人、そのうち各約100名が当実験教室に参加した(写真⑪⑫)。
参加者がそれぞれ楽しんだ地域イベントであった。
座間サマーアイランドの開催風景(写真⑪) | 科学の祭典の開催風景(写真⑫) |