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「一般向けバイオテクノロジー実験講座」(茨城大学、日本科学未来館)開かれる

標記実験講座は、今年で各会場とも3回目の開催。10月22日-23日には、茨城大学遺伝子実験施設において茨城大学遺伝子実験施設、同大農学部と共催(16名参加)で、11月12日-13日には、日本科学未来館実験工房において、茨城大学遺伝子実験施設、日本科学未来館友の会と共催(15名参加)で開催しました。


久留主先生の講義 実験説明をする安西先生
実験操作を説明するTAさん サァー!実験開始


スケジュールは、以下のとおりでした。

講義1「遺伝子組換えとは?」
   茨城大学遺伝子実験施設長・農学部教授 久留主泰朗(於茨城大学)
   茨城大学遺伝子実験施設・助教授 安西弘行(於日本科学未来館)
講義2「植物のバイオテクノロジー」
   茨城大学遺伝子実験施設・助教授 安西弘行
実験1 光る大腸菌をつくる
実験2 DNAを制限酵素で切る
実験3 納豆菌を培養する
実験4 納豆から納豆菌を寒天培地上で分離する
実験5 電気泳動によってDNAを見る
実験6 納豆菌のDNAを取り出す
観察1 光る大腸菌の観察
観察2 電気泳動ゲルの観察
観察3 納豆菌の分離の観察
遺伝子実験施設の見学(茨城大学のみ)


光る大腸菌の実験風景 電気泳動用サンプルの注入
納豆から納豆菌の分離 抽出された納豆菌からのDNA

実験に先立ち、講義1では、遺伝子組換え技術についての基礎的でわかり易い説明と、本講座は法規制で定められた教育目的の実験に従い実施することが説明されました。参加された皆さんは、この法を遵守し実験しました。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/seimei/04022302.htm


茨城大学の参加者 日本科学未来館の参加者

実験は、安西先生の指導の下で実験台ごとにTA(teaching assistant)がついて行われました。マイクロピペッターの使い方、電気泳動用サンプルの注入方法、納豆から納豆菌の分離方法などの細かい操作も練習しながら進められました。
参加者は、主婦、会社員、自営業、学生、公務員など様々で、年令も21歳から66歳と幅広く、一般の人がバイオテクノロジーについて学びたい、接したいと深い関心を持っていることがわかりました。
アンケートでも、また参加したい、面白かった(ほぼ全員)、わかりやすかった(40%)、もっとやりたかった(33%)、という結果でした。また、遺伝子組換え技術については、茨城大学のアンケート(16名)では、活用すべき8名、条件付で活用5名(慎重に行うべき、時と場合による、反対される方の意見を考慮しながら進めるべき、研究は進めるべき)でした。日本科学未来館(15名)では、@実験講座を受けての変化:遺伝子組み換え技術についての認識が大きく変わった(3名)、認識が多少変わった(10名)、A実験講座を受けての内容:これまで感じてきたほど危険でないと思った(4名)、これまで思っていたより有用なことがわかった(12名)、これまで感じていたよりも危険だと思った(1名)でありました。
その他、製薬会社に勤務されている方(2名)は「バイテクの基礎的な知識を身につけられて良かった」、設計関係を職にしている人からは、「現場の使い勝手についてよく理解でき参考になった」とのコメントがありました。
バイオテクノロジーに関する講義と実験を織り込んだ講座を体験することは、バイオテクノロジーへの理解度を高めるのに良い場であると思いました。
次年度も体験型のイベントとして位置づけ、引き続き実施していく予定です。


付録実験 大腸菌でお絵かき 施設見学風景
施設見学風景 DNA塩基配列データ


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