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バイオカフェ(神戸国際会議場にての「サロンドバイオ」)開催レポート |
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8月5日(金)〜6日(土)神戸ポートアイランドの国際会議場においてテクノフォーラムが開かれました。その中で、くらしとバイオプラザ21は(社)関西経済連合会と共催でバイオカフェ(今回は「サロンドバイオ」の名称)を、首都圏を離れて初めて、5日(土)午後から2回にわたり開きました。
会場の国際会議場ラウンジの隣では自治体を中心としたパネル展示がなされ、フォーラムへの出席者をはじめとした見学者が多数訪れていました。
始まりは神戸女学院大学の増田みのりさん、田中裕絵さん、今井さつきさんによるフルート演奏。曲目は「フルートのベートーベン」と呼ばれたこともあるフリードリヒ・クーラウ(1786年〜1832年 ドイツ)の「フルート三重奏NO.2 第2楽章、第3楽章」です。普段もアウトリーチ活動(例えば老人ホーム、病院での演奏など自分の専門分野以外に出かけること)を行っているとのお話でしたが、3人の気品溢れる素晴らしい 演奏に20名を超す参加者は聞き惚れていました。
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3人の息のぴったり合った演奏 |
手作り紙芝居をもとに説明する真山さん | 興味深そうに聞き入る参加者 |
スピーチ第1回 「ジョンウェインはなぜ死んだ〜がんと遺伝子」 |
NPO法人くらしとバイオプラザ21 専務理事 真山 武志さん
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お話の概要 |
https://www.life-bio.or.jp/topics/topics155.html
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質疑応答 |
(→はスピーカー)
- 先ほどの「がん予防のポイント」にあったが、「塩分摂取」と「がん」の関係は?
→ 取り過ぎると「免疫系」に悪影響を与える。
- ヨーロッパでは冷蔵庫、テレビからもでているという電磁波も「免疫系」を痛めるといわれているようだが
→そのような説もあるようだが不明。電磁波を受ける量が問題ではないか。量は電子レンジが圧倒的に多い。
- がんの早期発見のためPET(陽電子放射断層撮影装置)検診に行くと放射能を浴びるということをことさら言う団体もあるようだが?
→X線レントゲンも有用な事ばかりではない。データーをきちんととり、検証していくことが重要。
スピーチ第2回 「日本のバイオのおいしい楽しみ方」 |
日経BPバイオセンター長 宮田 満さん
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大忙しの宮田満さんがかけつけてくださいました |
宮田さんのお話を熱心に聞く参加者 |
宮田さんの今回のお話は、日本経済活性化の起爆剤として注目を集めている「産業クラスター」(地域の産学官がぶどうの房のように緊密に連携し、その地域ならではの産業を起こそうとするもの)についてでした。バイオ産業を中心に、各地域の最近の事例をあげながら快調なテンポでお話は進みました。
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お話の概要 |
感染症(特にエイズ)の研究の熊本大学、ケミカルシューズの神戸など地域には「資源」がある。それに先端技術をどのように結びつけるかがポイント。
彩都(大阪府)ではアンジェスMG、試薬メーカー八洲(ヤシマ)薬品がIPO(新規上場)に成功している。
初期段階でIPOできるように情報を集めることが大切。(追い風が吹いているうちにファンドを作る)
本間様で有名な山形県酒田市では、人口十数万人にもかかわらず、 慶応大学などから100億円の寄付を受け、人材育成と雇用の創出に努めている。
地元の高校生に遺伝子組換えなどの先端教育を行い、大学・就職などは都会に送り出すものの将来は地元に戻ってくるものと考えて、そのための雇用の受け皿作りをしている。
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