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第1回バイオカフェ(銀座トリコロール)開催報告 |
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6月26日(日)12時より銀座トリコロールにてバイオカフェを開きました。休日のお昼時で、茅場町リリーとは異なるお客様を迎え、和やかなひと時となりました。
始まりはおなじみ、高橋節子さんによるバイオリン演奏が行われました。
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暖炉の横で話す浜本さん |
バイオリンの澄んだ音色 |
米国の農作物に関連する、規制、企画、表示を日本にあったものにしていくのが、在京米国大使館農務部の仕事のひとつで、これを担当しています。
アブラムシが媒介するリングスポットウィルスによる被害がハワイで予想されたときに、ハワイ出身のゴンザルベス博士が、ウィルスに強いパパイアを遺伝子組換え技術によってつくられました。この種や苗を無償配布したことから、大きな被害をうけたパパイアも現在はほぼ、もとの状態に戻っている。
このウィルスに提供力を持つパパイアがどのように、ハワイの農家受け入れらていったかのヒヤリング調査をゴンザルベス夫人が行いました。これは、新しい技術による支援がどのような形で農家になされるのがよいのかを示す基調な資料になっています。この品種はタイにも運ばれた。
参考サイト: https://www.life-bio.or.jp/topics/topics128.html
ウィルスについて
・ウィルスはパパイアに固有のものですか
・なぜ、ウィルスの被害が急に問題になったのですか→ウィルスは前からあったが、何かのきっかけで急に広がると、問題な現象となって見えるようになる
日本に輸入されたら
・ 米国で売られているパパイアは組換えですか→組換えのものも非組換えのものもある。消費者は組換えかどうかより、品種で味、香りにより消費者は選んでいる。
・ 組換えパパイヤが日本に輸入されると、ハワイのパパイヤをもっと安く買えるようになるでしょうか→蒸気燻蒸したり、飛行機で運ぶためのコストは変わらないので、そんなにやすくなるかどうかはわからない。
・ 日本に入っても流通のせいで、組換えパパイアの価格の変化はあまり生じないでしょうか。→たぶん生じない。組換え、非組換えの違いよる価格の変化は生じないと思う。日本ではフィリピン産の安いパパイアが売れている(ただ、個人的にはハワイのもののほうがずっとおいしいと思う。)
遺伝子組換えパパイアのつくりかた
・組換えはどんな仕組みで行われているのですか→ウィルスのコート蛋白といわれる粒子をかたちづくるたんぱく質を作らせる遺伝子を入れる。本当にウィルスが入ってきたときにすでにコート蛋白ができているので、ウィルスが錯乱されてしまい、病気にならない
・ コート蛋白をヒトが食べても大丈夫ですか→ウィルスにかかったパパイアはリングスポットが現れるが、ウィルスの量が少ない間は収穫もできるし食べることもできる。ということは病気にかかったパパイアを通じてコート蛋白をすでに食べているので、組換えで入れたコート蛋白を食べても同じで大丈夫。
・ 人間の遺伝子を入れたものは気持ちが悪いと思う。ワクチンが入った食物はどのように感じるでしょうか
・ 38億年の進化の歴史をさかのぼると、生物は皆、兄弟だから。気持ち悪いことはないのではないか
・ ウィルスの蛋白を入れて、次の種ととったときに、ウィルス蛋白が増えていることはないのですか→今までやり方ではそういうことは起こっていないが、100世代植えた後、どうかはこれからの課題。ただ、とてつもないことが起こることはないだろう。
ハワイでの栽培、本土での販売について
・パパイアの収穫ができる期間は→3−4年で高さが3メートルをこすと背が高くなりすぎて収穫しにくくなるので、それくらいで木を更新する。
・ ハワイの組換えパパイアの割合は→半分弱。非組換えは日本向けで高く売れたり、非組換えの周りに組換えを植えることで、ウィルスから守ったりして、非組換えパパイアを栽培する人はいる。収穫できるようになる前にウィルスにかかると、栽培してきたことが無駄になるので、非組換えを栽培することは賭けの部分がある
日本で700−1000円のハワイのパパイアも、現地のスーパーでは100円くらい。
・ 現地では組換え、非組換えで価格や売れ行きは異なるのですか→味、食感、香りで選ばれるので、変りはない。組換えは判断基準でないので。
その他
・ 日本に外国から入ってくる遺伝子組換え作物や外来生物についてはチェックしているが、日本で品集改良して作ったものは品種登録をするだけでそのようなチェックはない。
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日曜日の銀座トリコロール入口 |
ご案内は黒板にチョークで |
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