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バイオカフェ評価委員会がスタートしました |
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くらしとバイオプラザ21では、開催しているバイオカフェがより、公平な立場から、参加者の方に参加してよかった、と思っていただけるものとなるように、評価委員会を発足しました。
委員会のメンバーは次のとおりです。評価委員会の検討内容の概要をこれからホームページに公開していきます。皆様もご希望、ご意見がありますときは、くらしとバイオプラザ21バイオカフェ運営事務局までお寄せください。bio@life-bio.or.jp
評価委員メンバー
長崎大学 嶋野武志
科学技術文明研究所 須田英子
東京大学先端科学技術センター 中村征樹
元科学技術振興機構 小林信一
毎日新聞生活家庭部 小島正美
読売新聞科学部 木下聡
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1.
委員長の選任 |
長崎大学の嶋野先生に委員長をお願いすることになった。
「経済産業省生物化学産業課でカルタヘナ法などを担当し、その前は原子力委員会で木元委員の指導のもと市民会議を担当した経験を踏まえて、事務局のお手伝いをしたい。」とのこと。
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2.バイオカフェについて |
(嶋野委員長より説明)
○バイオリテラシーの向上
・木元さんはメディアリテラシーという言葉をよく使っていた。リテラシーという言葉はかなり市民権を得てきた。昨年、くらしとバイオで国民理解の推進を議論したときには、バイオリテラシーという言葉がでた。
・現代技術のリスクとベネフィットについては、原子力、化学物質があるが、ベネフィットの一方でリスクをもたらすことがある。
・リスクとベネフィットを判断するには、基礎的知識、情報公開、多様な考え方を反映する多角的な議論が必要。
・原子力については夢のある話をたくさん聞いたが、HLW(高レベル廃棄物)については何も聞いていなかったという地元住民の意見を聞いたことがある。また、原発と発がんの関係等についても言われたことがある。
・木元委員からは、PAは政府の考えを受け入れさせるという感じがあるので、市民参加という言葉を使うようにとの指摘があった。
○何故バイオカフェか?
・原子力については国民理解を推進するために、経済産業省や文部科学省で莫大な広報予算をとっているが、その結果はあまりうまく行っていない。せいぜい東京で大停電の恐れがあるといった報道の時に原発の必要性が認識された程度である。イベントにお金をかけたからといってうまく行くわけではない。
・バイオについてもコミュニケーションがうまくいっていないとの印象がある。研究者は市民の基礎知識がないことに不満を持つし、市民は専門用語の羅列で理解できない。100人程度のイベントではそもそも無理がある。
・木元委員から指摘されたようにお互いの信頼がないとどんなに時間を使っても効果はない。聴衆は講演者の顔が見えたとしても、講演者は聴衆の顔が見えない。
・そこでバイオカフェという手法を実験してみる必要がある。
○今後の検討課題
・そうは言ってもバイオカフェを実施するには多くの課題がある。
・テーマ、講師の選定:バイオの内容は多岐にわたるので、ランダムにテーマを選ぶか、シリーズ化するかという点がある。また、どんな講師を選ぶかも重要である。あまり著名(講演料の高額な)人を選ぶ必要はないが、公正・中立でないとコーディネーターとしてのくらしとバイオの信頼を失う。
・実施方法:音楽演奏やお菓子を配るなどの工夫をいまやっているが、一般の人を招くにはそのような雰囲気作りが必要。
・宣伝媒体、手法も検討が必要。
・ 計画的展開:バイオカフェを実施するからには、何年間かの計画をもってやった方が講演者にとってもやりやすい。将来展開を考えたネットワークづくりも必要であろう。来年度は試行の全国展開を図り、中間評価を行う。その結果を踏まえて、さらに19年度も活動を広げる。
各委員より、バイオカフェでは誰を対象にどんな話をするか、意見の交換があった。
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3.評価の方法について |
(佐々の説明)
・いろいろなイベントに参加して、イベントが成功したかどうかを定量的に評価する方法がないか考えている。
・去年の農場見学会でもみんなが賛成する訳でなくても、このイベントに来て良かったということがある。評価ではメッセージの伝達や行動変容を起こしたかという視点が従来は中心であったが、もっと満足度を測ることが必要ではないか。
・話はチンプンカンプンだったが、音楽演奏が良かったというような感想もあってよい。
・参加者の関わり度が高いほど満足度も高いのではないか。
・本当は同じアンケート票で一年間行うのが良いが、試行的にエクセル表をつくった。これは定量化の1つのモデルである。参加者の感想と数字が一致するかどうかを検討してみたい。
質疑
(小林)
・リピーター度については、過去に参加したことがあるかという質問項目にした方が確実で良い。
・アンケートの分量はこの程度ではないか。3番については定量化ができない。自由回答を充実させることと、あとでメール等で1、2名の参加者に聞いてみることも一案である。
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4.バイオカフェ開催の経緯 |
(佐々) ・場所と時間で参加者層は違う。リリーでは会社員や近所の人が多い。千葉県立現代産業科学館では親子連れが多く、子供はじきにいなくなった。銀座では日曜日の集客に苦労した。神戸ではテクノフェアの会場で委員会を行う予定である。出展者や関係者が多いと予想される。
・なかなか計画的に講師を選定できないが、後期は環境系、医療系の人を考えている。
(真山)
・評価委員には、参加したバイオカフェについて評価、ご意見をお願いしたい。
・評価委員会は月1回程度開催したい。
(嶋野)
・講師は未定で良いが、日時とどんな分野をやるかをホームページに出すなり、予測できるようにした方が良いのではないか。そうすると評価委員も予定がたてやすい。
(佐々)
・秋のテーマは生物多様性、食育、biofuelを考えている。
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5.次回の日程 |
・次回の評価委員会は9月30日(金)15:00から行うことに決定した。
以上
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