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生命誌写真 |
大阪高槻にあるJT生命誌研究館は、生き物の進化・発生・生態(環境)を関連づけて生きているとはどういうことかを研究する一方で、科学を誰もが楽しみ、生活に結び付けられるようにするための表現や伝え方を試みているユニークな研究館です。
開館10周年を記念して、11月28日(金)、29日(土)の2日間にわたって、JTアートホールアフィニス(JT本社ビル2F)で東京イベントが行われました。高槻にまで行かなければ見ることができない展示・映像・インタラクテイブゲーム・研究内容をコンパクトに凝集した出張生命誌展示と、ステージがありました。私たちは朗読ファンタジー「生命誌のおしゃべり」〜ものみな一つの細胞から〜にご招待いただき、夢のような舞台に時を忘れて見入りました。主人公は『堤中納言物語』の蟲愛ずる姫君。姫君に大腸菌やミドリムシなどが威勢のいい江戸っ子や色っぽい京女に化けて、生物の進化や細胞からできていることなどを語ります。出演者の七色の声に驚嘆。その後、生命誌研究館での研究の紹介と質疑がありました。中村桂子館長は、10周年を機に「愛でる」をテーマに研究や表現に打ち込んでいきたいと熱弁を振われました。
この10周年イベントは来年、大阪でも開催される予定だそうです。
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