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北野大さんとおいしい午後のバイテクゼミ

〜くらしとバイオプラザ21スタッフレポート〜

 11月16日(日)バイテク普及会主催「北野大さんとおいしい午後のバイテクゼミ」(品川プリンスホテル)に参加しました。参加者は200名(申込みは500名以上)で昨年から続いて受講している人もいました。

チェアマン  北野大氏(科学者)
パネリスト  日野明寛氏(農学博士)
 田部井豊氏(農学博士)
総合司会  雲野右子氏(フリーアナウンサー)

質問に応える、日野先生と田部井先生
質問に応える
日野先生と田部井先生

 第一部「あなたは知っていましたか」では日野氏より、バイオテクノロジーの定義、遺伝子組換え作物の種類、JAS法の遺伝子組換え食品に関する表示などについてのお話をうかがいながら随時、会場との質疑応答が行われました。発酵によってDNAが壊れてしまう醤油や油だけをしぼりとるナタネ油やコーン油からはDNAの検出ができないため、表示の義務のないこと、米国から輸入される大豆が船に積まれている写真から意図しない混入が避けられないことなど、うなずく参加者が多く見かけられました。

 ここで休憩をとってお待ちかねのケーキとコーヒーがサービスされました。

 第二部「夢を実現する遺伝子組換え作物」では田部井氏より、従来型の品種改良のやり方、遺伝子組換え技術を用いた品種改良方法、食物リスク、遺伝子組換え農作物と一般農作物の許認可などについて説明が行われました。従来の品種改良のひとつである突然変異体の作出に使われる大きな放射線照射装置の写真が見せられると、会場から驚きの声があがったり、環境影響評価では遺伝子組換え作物を栽培した土で新たな植物を育てて変化を調べるという話には「そんなに調べているの」という声があがったりしました。

北野氏と雲野氏の愉快なかけあい
北野氏と雲野氏の愉快なかけあい

 最後には会場もまじえて夢が現実になる遺伝子組換え作物の話題になりました。最も強い繊維である蜘蛛の糸と同じ蛋白質を作る遺伝子組換え植物から防弾チョッキを作るという例が日野氏より紹介されると、中性脂肪を下げてくれる食品、キチン入りダイエット食品、大気汚染で色が変わりさらに大気を浄化してくれる花などのアイディアがあげられました。実用化されていなくても、様々な遺伝子組換え作物の研究は世界で行われているそうです。
 おふたりの先生方の説明に対して北野氏がわかりやすく、時には冗談も交えて聞き返し、確認して下さったので、とてもわかりやすい和やかな雰囲気のセミナーでした。
 なおバイテク情報普及会では「バイテクの夢」を募集しています。応募されてはいかがでしょうか。

 「バイテクの夢」募集




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