国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の創立者で会長のDr.Clive James氏が来日され、11/13に開催された講演会に参加しました。
・遺伝子組換え作物のグローバルな現状
・それらの作物がその後どうなっているか
・将来の展望
について約40分間の講演でした。
James氏はまず地球・人類・世界における基本問題として、 1.人口の急激且つ大幅な増加 2.人口当たりの耕地面積の減少 3.穀物の単位当り収穫量の低下を上げ、その為の対策の1つとして遺伝子組換え作物(GMO)が有効であること。
GMOは貧困の緩和、農薬の減少、肥料の削減等にも有効であるが、あくまでも基本問題の対策の1つであって全てを解決するものではない。
アジアは世界の人口の60%を占めるが、耕作可能の土地の面積は世界の30%でしかない。従ってアジアでは特に食料の生産性を大幅に上げる必要がある。
特に日本に考えて欲しいことは、GMOを使うリスクと、GMOを使わないリスクを考えて欲しい。すなわち貧しい人々に食料が行き渡らないということのリスクを・・・・。
一方、GMOに対して理解を得るために、社会とのコミュニケーションが大切であると考えている。
このようにJames氏はGMOを推進する立場で、特に世界の人口の増加と、発展途上国や世界の中の貧困層の食料の不足に対するGMOの必要性を強く主張し、今後更に多くの国によって受け入れられていくだろうと述べていました。