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くらしとバイオプラザ21とは

木原財団から
「バイオフォーラム 2002 in よこはま」の報告が届きました。

「臓器移植を超えるか?―再生医療の可能性―」

開催日時: 平成14年9月25日(水) 13:30〜17:00
開催会場: 横浜市教育文化ホール(横浜市中区)
参加者数: 270名
主 催: (財)木原記念横浜生命科学振興財団
  横浜市立大学木原生物学研究所
  (財)バイオインダストリー協会

プログラム

第1部 講演
再生医療研究の現状と将来  谷口 英樹(横浜市立大学 医学部教授)
皮膚の再建  黒柳 能光(北里大学 医療衛生学部 人工皮膚研究開発センター教授)
再生医療と生命科学  米本 昌平(科学技術文明研究所長)

第2部 総合討論
パネリスト第1部講師3氏のほか 澤田 元(横浜市立大学 医学部教授)
司会 小山 秀機(横浜市立大学 木原生物学研究所教授)


概要
(1) 開催目的・内容
 永らく人類の夢であった不老長寿を実現する医療技術として社会の期待が大きく、世界的に日進月歩の勢いで研究開発が進んでいる再生医学・医療の研究開発の現状とその将来性、並びに避けて通れない関連する倫理・経済・社会的諸課題について、市民の理解を深めるべく第一線の研究者が平易で分かり易く解説した。後、参加者からの質問・意見を受ける形で、パネリストとの意見交流を実施した。再生医療については技術的進捗が極めて速く、社会的期待感が先行する割に、その医学研究や医療応用への研究開発実態が市民レベルに適確に伝えられる機会が乏しい。更に、実用化の際に必要な社会的合意形成に向けて関連する倫理・経済・社会的諸課題の検討については、まだまだ緒についたばかりである。
 今回のフォーラム開催の目的は、再生医療研究開発の現状と将来性並びにもたらす光と影について市民レベルの認識を深化し、社会的受容に向けて今後検討すべき諸課題を提起することに置いた。
 なお、JBA提供のバイオテクノロジーに関する平易な解説冊子の配布を行なった。
 
(2) その効果
 平日開催にもかかわらず応募者数340名、当日参加者数270名と盛会であり、総合討論でも質問や意見が数多く寄せられ、参加者からの反応は極めて好評であった。参加者の7割が市民・学生、3割は企業・研究・医療機関、行政関係者であった。因みに参加者からのアンケート結果で、「大変良かった」と「良かった」が90%を占めた。
 多くの参加者の考えは、再生医療は今後、人類の幸福やQOLの実現に不可欠な貴重な科学技術であり、その円滑な社会的受容を図るためには派生する諸問題に対して検討する社会システムを構築する必要があり、これからも研究者からの透明性ある情報開示と国民・市民レベルの意見聴取の機会提供が必須とのことであった。
 参加して大変良かった、有意義だった、勉強になった、興味深かった、よく理解できた、最新の進捗に驚いた、早期の実用化に期待する、倫理問題が大事、との感想が多く寄せられた。
 また、今後も、この種の企画開催を希望する声が高かった。
 新聞社の取材もあり、参加者以外への再生医療の理解増進に役立った。
 「再生医療」と「倫理」をキーワードとして実施した本事業は、生命科学・バイオテクノロジーのパブリックアンダースタンディングの促進に大いに寄与できた。






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