みんな知ってる?未来に羽ばたくカイコ
解説
遺伝学への貢献こうけん
植物学者で牧師でもあったメンデルが、植物のエンドウマメを使って遺伝の法則を発見したのは1865年。この法則が動物でもちゃんと成り立つことは、1906年にカイコの実験ではじめて証明されました。1972年に、生物の遺伝に重要な役割をするメッセンジャーRNA(遺伝情報を伝える物質)がはじめて単独の物質として取りだされたのも、カイコからでした。
生物学への貢献
昆虫こんちゅうなどが、交尾こうびする相手を見つけるために出す異性を引きつける化学物質・フェロモンや、体の機能を整えるために必要なホルモンなどの化学物質もカイコを使った実験から発見されています。カイコのメスは腹部からフェロモンを出してオスを引きつけます。
カイコの果たした役割
1865年
メンデルが遺伝の法則を発見
1906年
メンデルの遺伝の法則が動物でも成り立つことがカイコの実験で証明される
1944年
X線をあてることでカイコの幼虫のオスメスを判別する方法が確立される
1940年~50年代
カイコからさまざまなホルモンや、性フェロモンが発見される
1972年
真核しんかく生物でははじめて遺伝物質であるメッセンジャーRNAがカイコから単離たんりされる
1982年
ショウジョウバエの遺伝子組換かえに成功する
2000年
蚕糸・昆虫こんちゅう農業技術研究所がカイコの遺伝子組換かえに成功する
2008年
独立行政法人農業生物資源研究所がクラゲの蛍光けいこうタンパク質を組みこんだ光るシルクによりドレスを試作
2011年
遺伝子組換かえカイコを使い、医薬品となる有用タンパク質の合成が活発化する
2014年
国立研究開発法人農業生物資源研究所が、クモ糸シルクの作成に成功する
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