「観て、作って、紙の顕微鏡」開催
2019年12月15日、大阪科学技術館で親子バイオ実験教室「観て、作って、紙の顕微鏡」を開きました(共催 大阪科学技術館、後援 大日本住友製薬株式会社、田辺三菱製薬株式会社)。くらしとバイオプラザ21にとって、大阪科学技術館では初めての親子バイオ実験教室でしたが、29組もの親子が参加してくださいました。
紙の顕微鏡は貧富の差を越えて、世界中の人が科学技術の恩恵に与れるようにと、スタンフォード大学(米国)で発明された顕微鏡です。マラリアは100カ国余りで流行していて、毎年、2億人以上の人がかかり、200万人もなくなる方がある、蚊が媒介する病気です。死亡例の大部分がアフリカ南部の5歳未満の子どもたちだというのも、痛ましいことです。紙の顕微鏡はマラリアの治療はできませんが、顕微鏡をはじめとする医療器具のない場所でも患者さんの血液を調べて、いちはやく治療薬に患者さんをつなげる働きをします。本実験教室では、紙の顕微鏡を使って観察したり、組み立てたりしながら、日本にいる私たちのように衛生的な生活ができない人たちのこと、医療に与れない人たちのことも一緒に考えました。
講師にはスタンフォード大学で紙の顕微鏡の開発に関わった井嶋穂実さんをお招きしました。
参考サイト
Foldscope Instruments(紙の顕微鏡)ホームページ
―本実験教室は子どもゆめ基金の助成を受けて行われましたー