「遺伝子組換え技術の国民理解に関する調査研究(概要)」ができました
平成20-21年度に、科学技術振興調整費「重要政策課題への機動的対応の推進」プログラムで行われた「遺伝子組換え技術の国民の理解に関する調査研究」の報告書(概要)ができました。
本研究では、国内外の遺伝子組換え作物・食品に対する市民の捉え方、理解を進めるために行われている海外の事例、日本の教育にどのようにとりいれるか、研究者、生産者、流通などの関係者はどのように考えているか、不安を感じる理由などを、科学・技術だけでなく心理学の分野からも検討しました。
私たちNPO法人くらしとバイオプラザ21では、コミュニケーション手法の開発とその評価について研究しました。
コミュニケーション手法の研究については、研究代表 筑波大学遺伝子実験センター長 鎌田博氏による「セミナー」と参加者とスピーカーが遺伝子組換え不分別食材を用いて調理実習を行い、それを試食しながら、カフェ形式で講演を聴く「キッチンサイエンス」のふたつの手法について、参加者アンケートをして分析しました。イベントの前後、2か月後に同じアンケートを用いて、遺伝子組換え食品の安全、安心、食べてもよいかなどについて質問したところ、イベント後にはポジティブにとらえる回答が多く得られました。2か月後には、それが強まる傾向もみられました。
実際のコミュニケーション活動の動画、報告書(概要)を以下のサイトから見たり、ダウンロードしたりできます。ご活用いただけますと幸いです。